内容が興味深かったので、お勉強に行ってきました。

中村氏は「急変対応は日頃のチームワークが発揮されないとスムーズな対応とならない」「個人の知識充足・学習必要」「お互いの業務内容を知る」確かにそのとおりです!が、この3つをどうやって修得するかが問題ですね。その必要性を、スタッフが理解し実行してもらうまでが実にハードルが高い。次に「パニックの起こりにくい状況は、十分に訓練された個人・集団であること。集団の中にリーダーシップを発揮する人がいる」と言ってました。職場の雰囲気も、リーダーシップの有無だけでなく、リーダーの発するオーラでかなり左右されますよね。

長橋氏は「補助循環は、苦手意識の克服」と言っていました。どの分野にも言えますね。苦手から逃げているのは三流。苦手を得意してこそ一流だと思います。私も逃げ回るのは卒業しないとな。

横田先生のIMPELLAの講演。初めてIMPELLAが何者なのか知りました。左室にピックカテーテルみたいのを入れて、吸引(吸血)し、大動脈に順行性に送り出す。順行性流量補助が特徴。ただしPCPS(ECMO)のような酸素化機能は無い。ヨーロッパでは2004年から、アメリカでは2008年から導入されていて、海外では右心室用とか両心室用とか子供用とかあるんだって。日本は2017年9月から導入で現在50施設以上で承認されているらしい。でも管理は難しくて、固定しても勝手に位置がずれるからエコーで毎日位置確認して調整が必要とのこと。IMPELLAの適応基準も厳しく、末梢循環不全で全身状態が悪い状態で使用するので、死亡率も高い。しかもお値段も聞いてびっくりの約300万円。ちなみにPCPSは約30万円。IABPは約20万円。でもこれからは「ドアtoアンローディング」が重要で、左室をアンローディング(減負荷)することは、特にAMIでは心筋の回復を良くすると言われているとのこと。

最後はシンポジウムでした。急変シミュレーションについて、急変時応援体制について、薬剤管理、アレルギー対応等々についてディスカッションされました。また「他職種同士が仲良くする方法は?」という会場からの質問があり「飲みニケーション」という返答が多かったです。でも、「飲みにいける(いきたい)関係」であることが大前提だなと感じました(笑)

カナコメの皆様、活発な研究会に参加させて頂きありがとうございました!

2月16日はさいこめ実臨床セミナーのテーマが「急変」です。カナコメで学んだことを活かして盛り上げよう!